2010年12月12日日曜日

雪囲い一式

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屋根は一段落したものの、豪雪地帯妙高の冬の大事なお仕事「雪囲い」、ちょっと遅かったけどようやく行いました。

この春は、ここに見える屋根の上まで雪がありましたから、やはり1Fはしっかりしておかないと危険です。
柱を立て板を打ち付け、 穴をふさぎ?。一安心。と思ったら、みぞれまじりの雨がサーッと降って。

いつきてもおかしくないです。冬将軍。

2010年11月28日日曜日

足場撤収

足場が取れた。
久しぶりにすっきりとした姿を拝見。


今日は風が冷たかった。
足場の下におった沢ガニの動きも鈍い。
半分眠っとるんかな。そもそも冬眠するんか分からんですけど。
しばらく動きが無いんでカメラを取りに行って帰ってくるともうおられんかった。
掘り返して探すのも悪いんでそのままに。
春までさよならです。

2010年11月21日日曜日

思い出歴

先日、「トタンのキャップ付けといたよー。」と一報。
秀穂さんと良雄さんが作業を行ってくれた。
いつも助けていただいてありがたい。

キャップとはトタンとトタンの間の垂木に取り付ける部材のこと。
キャップ取り付け前 ↓

取り付け後 ↓

つぎはぎだらけで色とりどりの男前。



「どうもー。」
作業中訪問者1名。
見たところ60歳ぐらいの男性。
「母の実家がここでね。いやーなつかしい。」
久しぶりに少し寄られたとのこと。
 「ここはいいとこだよねー。昔はこの裏にもこの横にも家があって、もっと人もいたんだけどね。いやーなつかしい。」
と話を少し聞いた。
「でもこうやって家をかまってもらえてありがたい。楽しみにしてるよ。」
とうれしい言葉もいただいた。

この家が建ってから自分の知らないたくさんの思い出がつくられてきた。
何十年?百年以上?
その一端に触れ、不思議な感覚に。
ここに人の営みがあった。それを少し忘れかけていた気がする。
現在この家との思い出歴8ヶ月。
もっといろいろ話を聞いとけばよかった。また寄ってください。


横に立つカエデは真っ赤っか。
そろそろ屋根作業も終わりに。

2010年10月31日日曜日

古民家何年

トンカントンカン叩く音があたりに響く。




今日もいちど剥がしたトタンを持ってきては具合を見る。
叩いて伸ばして切って貼る。


 ここまで来た。

これは取りかかる前。

目に見えることが全てじゃない。
でもやっぱり目に見えた成果はうれしい。


家の横には実を付けた柿の木。
作業終わりに目についた。


「甘柿ですかね。」
「甘だと思うんだけどねや。はたき落として食ってみね。」と良雄さん。
「うん甘いっす。」と今日手伝ってくれた友人。


桃栗3年、柿8年。

古民家何年。

2010年10月30日土曜日

平丸出身の吉川さんのメモ「古屋の間取り」

メモを整理していたら、出てきた。

平丸出の吉川さんが以前書いてくれたメモ。
「古屋*の間取りっていうのは、こうなんだわね」と。   *古屋(茅葺きの昔ながらの家)

丁度また、四角い紙があったもんだ。我々で古民家を直している。と言ったら、すらすらと目の前に家があるかのように書いてくれた。
入り口があって、土間があって、突き当たりは台所。としょりの寝室がその隣で三畳間。中座敷は無い家もあるわねぇ・・・。
どこの家も玄関は南向き。だから、表からぐるぅっと回って 玄関。っていう家もあるわ。

こ、このとおり。・・・生き字引に見えた。

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台風14号:チャバ。それでも、やるっ!

10月28日、木曜の午後。2週間も前から予定していた、「トタン屋根作業」の日。

「今日は晴れるはずだったんだけどねぇ・・」降り止まぬ雨に、一同苦笑い。
半ばあきらめムードで、屋根を見上げる。「やりましょうか。」

飯吉大工さんの一声で、一同うなずく。(内心すごく嬉しかった)

時折激しく降ってきてカッパを着ずにはいられない雨模様。薄霧のたちこめる小濁にインパクトドライバが響く「ダダダダダダダダダ..」。

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(前回の続き。飯吉秀穂さん、息子さんの富士夫さん。小濁の今井良雄さん。撮影:村越)

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いよいよ最後の一枚です!

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どうですか!ここまできました。もう雨は漏れない!(拍手!)

2010年10月11日月曜日

「まだ死ななくていいのかな」とつぶやいた。

怖い場所、薄気味悪い部屋、それには意味があるんじゃないかな?
腐って今にも倒れそうな木、日も当たらず空気も流れない部屋、決して健康には見えぬもの。そんな所には近寄りたくない。

今日、私たちの12の木は非常に疲れきった面持ちで、「まだ死ななくていいのかな」とつぶやいたような気がした。
お世辞にも生気を取り戻したとはまだ言えない・・。

古屋(この辺の人は、昔の作りの家を「ふるや」と呼ぶ)は、メンテナンスをしなければ直ぐにダメになってしまう。
小濁で活動して改めて思った。
雪の始末は当たり前。家の回りの水の管理に落ち葉はき、草刈、掃除、戸の開け閉めまで。一年中手の休まる事は無い。だから住んでいないと病気になり、どんどん壊れていくのだ。

正直言ってそのまま放置しても、ただ土に戻るだけなんだろうが、今少し生き延びた「家」のつぶやき。手をかけた私たちにはそんな気持ちが伝わってくる。この家を作った汗、家族が過ごした歴史、家に染み付いたススがそこにある。

ひょっとしてこれからが大変。そうは解っていてももう辞めたくない。
12の木から、大きな生命力をいただけるような気がするから。

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本日は、下地作りの続きから。

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最大の難関。茸にたんぽぽ、トマトまで生えてきた、土とも言えるカヤの上で。

DSC02561午後からは、国際アウトドア専門学校の”ショウタ”さんが初参加。

DSC02554ずり落ちたトタンは新しくせず、貼り直す事に。これは正解だったと思う。

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2010年10月9日土曜日

ようやく「+ぷらす」にたどり着いた

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5月から始めた古民家ワーク。どうする、こうする・・。
中身を捨てよう、草を刈ろう・・、屋根を落とそう、足場を建てよう・・、材木を揃えよう・・
この12の木も、ようやくプラスに転じる時がきた。

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資材を上げよう。

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千田チーフ特製の竹串で針金を通す。屋根裏チームが針金を通し、外で縛る(ムービーで)↓

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これが大活躍した串。

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屋根の住人の殻。結構たくさん出てきた(ヘビ)

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順調に午後の部。天気予報どおりに雨が降ってきて、15:30中止。しかしここまで行った!

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屋根裏通信。

今日と明日の2日間、12の木で屋根の修復作業をしています。


「おじゃまします…」
と入ってみたものの人気はなく、発電機の音だけがきこえます。
発電機から電源コードのさきを見ると上に人がいるようす。


土間のハシゴをのぼります。
そしてまたハシゴ。

その先の薄暗いところに灯と人声が。
ただ立てかけてあるわりには、垂直に見える
(とても難易度が高い)はしごを登ってみると





あ、ごくろうさまです。


屋根裏チームが作業中でした。



さすがに暗いのでデジカメのフラッシュをON



針金を切って針状の棒につけ、



針金を切って針状の棒につけ、屋根の上にいるひとに声をかけながら表へグッと。



足場もせまく高いところの危険な作業なので
緊張感があるように思えますが

「いくよぉーー」「いいよぉーー」

なぜかのどかです。。




そしてファンタジー。

2010年10月3日日曜日

もうひとつの屋根裏

以前上がった屋根裏の奥にもうひとつ屋根裏がある。
屋根裏に入らないことには屋根の修繕作業が出来ない。
でもその屋根裏への入り口が無い。
少し悩んだ結果一階の屋根を一部ぶち抜くことに。


ここからもそもそと入り込む。




しっかりしたもんです。
ご立派。

2010年9月3日金曜日

なんと!玄関が健在な写真あった

2004年11月、今から6年前。地元の食材を使った、ねおかんぱーにゅ南部でのディナーコンサート企画で、小濁から食材を調達すべく取材した時の写真。

ねおかんぱーにゅ南部、創立年の秋に初めて企画した、スローライフ、スローフードの大きなイベント。この時のご縁がねおかんを支える原動力となる。
→(「スローな晩秋(あき)見つけた。ディナー&コンサート」ねおかん のおもしろそうな出来事。)

「烏骨鶏のダシのミネストローネ 南部風」に使った大根は山崎民部さん作。みずみずしくて元気な大根菜が印象的だった。
その大根干しを撮影中の背景に、豪雪で崩壊し今はなき12の木の玄関が小屋越しに写っていた。よく見るとカブ(バイク)もある・・。

その貴重な写真がこれ!

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2010年8月23日月曜日

現場風

ぎらぎらと日差しの強い日がつづきます。

そんな中足場組み。

久しぶりに見る古民家。よかった、まだ屋根は大丈夫。

作業は洋一さん、山さん、横山さん、千田と小濁住民の良雄さんにも加わってもらい、計5名で。


狭いしぬかるんどるし大変です。


良雄さんと山さんの指導があって助かりました。


高いところには登りたくないと言っていた洋一さんも奮闘です。


高いところでは3段。さすがに一番上は少しすくみます。


皆さんテキパキと15時には作業完了。

いよいよ現場っぽい雰囲気。

昔は丸太で足場を組んでいたそうで。それも経験してみたいところですが。

うーん、これはこれでかっこいい。

「この足場の上でミュージカルでも。」なんてはなしも出てました。おもしろそう。

横山さん写真いっぱい撮ってくれました。ありがとうございます。